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ジェヴァレリ

 通称は悪徳街。

 もとは貧民街だった。

 反乱軍の拠点の近くにある。中央からは少し外れており、「第二層」付近。一度奥へ潜れば夢のように豪華絢爛な世界が広がっているともっぱらの噂。

 独自に発展した技術を持ち、擬似不死権などを行使する人間も珍しくない。

 それに対抗した不死権殺しなども発生している。

 闘技場や娼館などがあり、場合によっては違法薬物なども横行している。

 

○北地区

●デューク・ナルキス

 ジェヴァレリの北地区、東地区を独占する事業主。北地区に拠点の城を構える。

 通称は帝王。

 反乱軍には協力的で、技術支援を頻繁に行う。

 性格は冷静、時に無慈悲。

 形代としてワニのバロンを使役する。

●アナスタシア・ナルキス

 デュークの母親。

 かつては女帝と恐れられた。阿片窟の主。

 北地区がボギーに襲撃された際、重傷を負い、その傷が原因で死亡する。

●レティシア

 ナルキス邸のメイドにしてデュークの妻。

 デュークが幼い頃から面倒を見てきた。

 穏やかな性格で、包容力溢れる人物。

●イヴァン・キローガ

 ナルキス邸の執事。

 かつてアナスタシアに恋情を抱いていたが、思いを告げることはしなかった。

 彼女の忘れ形見であるデュークの成長を助けるのが、自分の役目であると思っている。

●ドレン・バンク

 ナルキスの軍事顧問。

 独自の兵隊を抱える傭兵団の棟梁。

 一時期ヴィートの上司でもあった。

○西地区

●ヴィート・アギオ

 ジェヴァレリの西地区を拠点とするギャンブラー。

 西地区のボスではあるが、貴族と貧民の対立構造の中で中立の位置を取る特殊な人物。

 防護壁の外に幼少期の頃に置き去りにされており、人間の屍肉を食うことを覚えた。

 形代としてカメレオンのククルを使役する。

●ハルク

 闇医者。デイモンの同級生。

 現在はヴィートの元で病院を運営している。

 夢世界では脳の一部に欠陥が生じており、他人にはほとんど関心を抱けなくなっている。

 幼いころ防護壁の外にヴィートを置き去りにしたことを悔やんでいる。

●イルメラ・キャンティ・ミシュレ

 リュシアンの遠縁。

 祖父の時代に形代が突然変異したため家を追われた家系の末裔。

 傭兵(暗殺実行部隊)として生計を立てる。

 引っ込み思案で声は小さい。パーカーのフードをかぶっており、舌にピアス、指に入墨と外見はロック。​

 形代としてヒョウアザラシのミミを使役する。

●アーダルベルト・ハサウェイ・ミシュレ

 イルメラの兄。

 明るく面倒見のいい性格で初対面でも物怖じしない。

 ミシュレの家にしては体格に恵まれている。

○南地区

●アニー

 ヴァスコ・ダ・アニアの妹。

 娼婦。

 明るくてあっけらかんとした性格。

●メラニー

 17歳。

 かつてヴァスコが育った闘技場でアニーに叩き上げられながら成長中の少年。

 ヴァスコのファン。名付けはヴァスコによる。

●バレンティナ

 ヴァスコ・ダ・アニアとアニーの母親。

 ジャヴァレリの娼婦たちの姉的存在であったが、反乱軍の陰謀に巻き込まれて命を落とす。

○東地区

●アルボレクス・ロッソ

 表層出身の技術者で、ヒトヤの同居人。

 形代はリス(チェギラ)

○中央区

●ディクセンティナ・シグル=ラシュトン

 デニス・グエンダルの母親。

 若くして病死する。


○住所不定
 

●ウィスパー

 本名はカストという。ウィスパーは偽名。

 40歳過ぎ。猫背で痩身。背はさして高くはない。

 ジゴロで男娼。本職は情報屋。一夜を共にすることで、その隙に相手にハッキングし情報を盗み出すのが得意。 
 元政府軍所属軍人。洗脳実験に使われ、その中で今のハッキング技術を得た。

 

●カナリア

 ジグザの母親。

 カサノヴァとは幼馴染だった。

●カサノヴァ

 本名はディディエ・ノルグワード。

 反乱軍とは別の立ち位置から政府軍の転覆を狙うテロリスト。

 ヴァスコ、デニス、デュークの父親。


●リヴェルテ・オルデロッテ

 愛称はリヴィ。

 カサノヴァの親友。アニーの父親でバレンティナの夫。

 本名はシルバート・エックハルト。

●デズモンド・ノルグワード

 ディディエの父。

●ダレン・ノルグワード

 ディディエの兄。

 戦争を終わらせることこそが人類の本当の幸せだと信じていた。

 反乱軍と政府軍の間に立って和解交渉を進めようとしたが、実父の反対に合う。

 ディディエに重傷を負わされ、政府軍側へ亡命した。

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