The BackStage
ルディシャレッド
「現実」の街。
まだ発展途中で技術は夢世界に遠く及ばない。
●サムディ・バロン
別の世界で革命に成功した人物。
反乱軍に多くの力を貸してくれる。
●アイオス
古きゆかしき港町の漁師で、典型的な海の男。性格は豪放磊落。といえば聞こえはいいが基本的に人の話を聞かない。
ピエロット(フィー)がかつて海に沈め殺されかけた際に助けてくれた命の恩人。海の精だと勘違いしてピエロットを拘束したが、村の者たちによって引き剥がされ、今に至る。ピエロットの形代だけは彼のもとに残り、以後形代に守られ続け、安泰な日々を過ごす。
ピエロットに形代がいることが判明した際、その引取に際して反乱軍に保護された。
現在は現実の方で漁師として日々奮闘中。
●ジャンマリア
一時期反乱軍に所属して諜報員を務めていた。
技術棟のウォンナイールの妹。元々都会で華やかに暮らしていたが、アイオスとともに現実へ移住した。
サムディ・バロンの依頼により、夢世界にしか存在しない絵画を現実に複製する仕事を請け負っている。
●デュルケム・ツァラトゥストラ
ジャンマリアの師匠。後に心臓発作で死亡。
名のある画家であり、自分の個展にやってきたジャンマリアに声をかけ弟子とする。
ギリシャ神話に多く取材した作品を残す。裸婦画にも造形が深かった様子。
上品な紳士だが興味がない物にはどこまでも無関心。また世俗的なものをひどく嫌う。
ジャンマリアは弟子兼モデルのような存在。「弟子は生涯の恋人だから」と彼女に告げていた。
●イーゲル
アイオスの弟。港町を出て都会に暮らしている。
フラーべ
公には認められ難い恋愛や、春を鬻ぐ店を多く集めた場所。
ジェヴァレリ(悪徳街)とは異なり、比較的穏やかな土地柄を持つ。
衆道や女知音、無性愛などを取り扱った店が多い。
この街で育ち、よその土地へ春を鬻ぎに出るものもいるという。
●融月
26歳。
日系であり、キモノを来ていたりシャミセンを嗜んだりと何かと和風趣味につけてことかかない。
実際に桜和で暮らしたことはないという。
婀娜っぽい話し方をし、他人のことは「旦那」と呼ぶ。
打算と卑屈と見栄の集合体のような青年だったが、ヒューゴとの出会いを経て心を開いた。
●クラーク&ドレイク
悪徳街の男娼専門の館に暮らす二卵性双生児の双子。
クラークが兄で、ドレイクが弟に当たる。クラークは優男、ドレイクは男前であり、外見は全く似通わない。客には血縁であることは伏せている。その実兄が加虐的で弟が嗜虐的。
●ナターシャ
14歳。
キョラルト弁(京都弁に近い)で喋る。
男娼。伝統芸能の舞を受け継ぐ者であり、フラーべにはオマナ(女形に当たる)の修行の一環のようなものでやってきた。右も左もまだよくわかっていない。ヴァスコを兄(あに)さまと呼ぶ。